堀江貴文にほだされて起業のことを考えるバカ大学生、の巻

起業――なんと甘美な響きか。つまりは会社立ち上げて社長になるってことである。もうちょっと突っ込めば、いろんな人から資本金集めて、公共の利益になるサービス・物を製造して、営業して利益を上げ、給料を従業員に支払い、資本金を出してくれた人にその見返りを渡し、まぁ成長していくことである。

今日書こうとしていることは、資本金の集め方ではなく、「公共の利益になるサービス」のこと。ぶっちゃけ商品ありきで考えた。その商品の成功率・リスク・成長率とかで自分なりに評価した形で書く。

こう言っちゃなんだが、マジで誰か考えてるだろ。

電子雑誌サービス

成功率★★★☆☆
リスク★★★★★
成長率★★☆☆☆

誰でも考えついているサービスですね。ただ、既存の紙媒体との同時提供ではなく、電子書籍のみの提供。
まず10ページ程度で準備号で週刊発行。適正ページ数を模索する。
ターゲット層は地域・もしくは老人。ゼンリンなどと組んで地域のマップ制作を行い、きめ細かい地域情報を電子書籍の媒体に送る(ゼンリンは地域情報誌を作って市役所とかに置いてたりする。そこからノウハウをとり、独自色を学ぶ)。雑誌制作の要は取材力。利益は広告費で稼ぎ出す。んで雑誌の購読
ただし、電子書籍の普及率に左右されやすい。今のところ若者向けでiPadが期待されているが眉唾。若者の活字離れもあるが、紙媒体への信頼感は異常。かくいう自分も紙媒体支持派。
ただターゲット層は老人。メリットはある。
まず紙媒体の保存場所。独居老人だと腐るほどあるもの、その廃棄が力仕事。電子書籍ならバックナンバーの保存・管理もボタン一つでできる。買いに行く手間も省ける。
ニートの存在が、(インフラ・収入を除けば)インターネットだけで生活していけると言う事実を皮肉にも実証している(場合によってはラブプラスも必要)。その強力なツールを老人に与えれば、かなりネットベンチャーは浮き足立つと思うんだがなぁ。
そこにはインターネットへの接続端末が必要になる。そこでiPad。面白いことにiPhoneユーザーインターフェイスはかなり優れている。たしか実証されてる。幼稚園児でも70の老人でも直感的に操作できる。でも小さすぎた。だからiPad。たぶんこういう読みは嗅覚の鋭い業界人はわかっているだろうし、たぶん着々と準備しているだろうと思う。

だが、iPadが売れなきゃしょうがない。ていうかiPadが売っているところにそもそも老人が足を運ばなきゃならない。ネットでも老人がamazonに足を運ばない。たぶん老人層には売れねえだろうなぁ。
一番いいのがジャパネットで取り扱うか、おもちゃ売り場にiPadをおいてもらうこと。杖をついた老人が、大型ショッピングモールなどに意を決して行くとすれば、生活必需品が切れたとか、ちょっとフォーマルな服や靴が必要だとか、たまの帰省できた息子や娘夫婦が連れてきた可愛い孫の笑顔がみたくて、おもちゃ屋さんについていく時、それくらいのもんだ。間違っても電気屋に電子辞書が欲しいと言って出かけることはない。杖をついてネットブックの品定めをする老人など見たことがない。

おもちゃ売り場に置くというのは案外効果的。まず難しいと言う敷居をまたぐことができる。そして子どもが小さい場合、父親か母親がついていく。どちらかがiPadに注目すればしめたものだ。あるいは子どもが注目するかもしれない。
その時にさっと店員が現れて、大きな見やすいカタログを見せて、3G回線の契約費用など、そこから始まる夢数多なインターネットライフをジャパネットばりに語ればイチコロで買ってくれる……はず。

iPadマーケティングのお話になっている件について。まぁとにかく普及してくれればしめたもの。公民館などで「iPadを楽しもう!」という会を開けば、千客万来、その場で「例えばこんな雑誌も読めちゃいます!」とやって、準備号を紹介するのである。なんかSF商法みてえ。まずいなこれ。マネすんなよ!
でもまぁネットの敷設・ポータルがヤフーだったからずっとヤフーと言う構図のように、最初から、紹介されたからってのは強い。

でもだ、ある程度iPadが普及する頃には様々な企業が電子書籍の有用性に気づくだろう。大資本の参入に先駆けて、というのは実は重要なのに、機を熟してからでは機を逸している。たぶんリクルート辺りが電子書籍で早くに事業化するんじゃねえの?

つーわけでリスク高、電子書籍媒体の業界に依存するのでリスク高。あまりおすすめしない。

待ちきれない.com(もしくは「期待.com」)

成功率★★★★☆
リスク★☆☆☆☆
成長率★★☆☆☆

CGM型サイトである。でも書籍・CD・DVDも取り扱う。amazonの発売前レビューが出来ないからその代替。
ホームにはカレンダー。今月の色々なものの発売情報を載せておく。ユーザーはその中から期待している商品の専用ページへ行くわけだ。そこには期待する気持ちをあふれんばかりに書きこむことができるフォームを用意しておく。一億総営業マン化っちゅうわけ。「期待スター」なるものを設置して、獲得したスター数に応じてトップの文字が注目を集めやすい形に変化するようにする(赤字で見やすくなったり、文字が大きくなったりするってこと)。予約数も表示してもよかろう。何に使うかわからんが。
ファッションの方では結構有用そう。期待されているものつてのは流行の兆しだから、流行りものに弱いお洒落さんにはうけそう。そっちの方で生き続けてくかも。オタク系ではもう期待を抑えられないファンアートなどを掲示できるようにもすれば集客が見込めそう。Pixivと連携してもいいでしょうや。

とにかくオタクにはファンロードのネット版みたいな、お洒落さんには情報提供の場として利用できる構成。痛いのは主婦層をあまり取り込めなさそうなところ。食品関係もインスタントやレトルトの新商品しか取り扱えなさそう。

なかなか問題ありそうだが、やってみて面白そう。スタートダッシュが物をいいそうで怖いのだがね。
ただこういうサイトは広告の出費もそこそこ企業側は考えてくれるのではなかろうかと。ページビューが増えれば儲け物だ。

ぶっちゃけカカクコムのパクリとか言われそう。まさしくそうなんだが、差別化のために商品発売後は専用ページ削除とかしてたら全く情報交換とかできなくなるので、そこが問題。このサービスについてはもうちょいいいたいことがあるので今度気が向いたときに書く。

※追記 あぁ楽天とかと組むの面白そう。あそこ何でもあるし。

総括

安定志向な年代なので大企業に入りたいんだけど、景気も悪いし、かと言って起業する努力もない、という大学生多いだろうね。かくいう自分もそうです。まぁ頑張って就職活動して、ある程度のレベルの企業に入って婿なり嫁さんもらって両親に孫の顔見せるのがまっとうな孝行ですぜ。起業は本当に能力ある人がやろうぜ。それまでこういう企画もの書いといて、誰かに起業させて、大きくなったところで自分の子供なり何なりをそこに就職させるのがいいでしょうや。
とにかくアイディアのない時代だもん。色々アイディアだして、起業してもらって、社会を活性化してもらいましょうよ。そんなこと自分にはできないわけだし、そういう意味でバカな起業妄想でした、終わり。んでは。